BAKU
UPDATE : 2013年5月13日

DJ BAKU 10年の集大成、 5年ぶりの3RD SOLO ALBUM発売!

世の中の早い音楽シーンの動きに戸惑い、
なかなか自分のアイデンティーであるソロアルバムをまとめる事はできず、
かなりバク本人苦しみに苦しんだ新作。

2003に音楽ドキュメンタリー[KAIKOO/邂逅]を制作開始し、
本格的に音楽活動を開始してから10年を振り返り、
自分のオリジナリティーを再度考えに考え直し、
サンプリング、生音、打ち込み、ダンスミュージックをキーワードに、
喜怒哀楽を思いっきり詰め込んだDJ BAKUにしかできない世界感が出来上がりました。

 

今回の客演は、
バクの別名義ブロジェクト!!!KYONO+DJBAKU!!!での競演がきっかけで、
知り合う事のできたN’夙川BOYSのリンダとマーヤにアタリバリのデジタルハードコアボイスで参加してもらっています。
才能が溢れまくってる3人組Ovallのmabanuaにキーボードで4曲、ボーカルでも1曲の参加。
そして以前12JAPSでも競演をした盟友Shing02。”名曲とは”を合い言葉に曲作りをしました。
唯一の女性の客演はCaroline。
なかなか日本人には出せない雰囲気を持った美しい歌声を、
生っぽいドラムをサンプリングをしたドラムンベース曲で歌っていただきました。

 

どんな楽曲ができているか、
是非是非楽しみにしていて下さい。

 

試聴も考えていますので、お見逃し無く。

 

 

DJ BAKU “JapOneEra”
2013.6.26 RELEASE
POPGROUP Recordings / POP141 / ¥2800 (inc.tax)

 

01・FROM FAR EAST
02・BUDDHA BOY feat.Caroline
03・P.G.G.
04・SKANKRUSH feat.N’夙川BOYS
05・SKIT ∴ 4 SHOUT OUTS
06・MIXXCHA feat. Shing02
07・CRIMSON WALK
08・STILL STREET
09・SKIT ∴ 5 MASHIRO
10・ JAPONEIRA feat. mabanua (Ovall)
11・ MANGALA SAMBA
12・ GALAZERA

 

CDには、
アートワークを手がけてくれた浮世絵師平川洋のポスター、
イラストレーター WASHIO TOMOYUKI がDJ BAKUの2003-2013をコミック化したブックレットが封入されます。

baku_black

平川洋
http://www.hiroshihirakawa.com/

 

WASHIO TOMOYUKI
http://thisworld.jp/

 

 

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DJ BAKU『JapOneEra』アルバムレビュー

 

DJ BAKUが2008年の『DHARMA DANCE』以来、5年ぶりとなるサード・ソロ・アルバムを遂に完成させる。その名も『JapOneEra』。このタイトルには二つの意味が込められている。ひとつは、“JAP” と“ONE” と“ERA”という三つの単語を組み合わせた造語で、「日本がひとつになった時代」を表している。もうひとつ、ポルトガル語で「ジャポネイラ」とは日本原産の「椿」を意味する。このダブル・ミーニングには、日本の混迷の時代を逞しく、美しく生きようとするDJ BAKUなりの願いがある。

 

ダンス・ミュージック/クラブ・ミュージック・シーンにおいて、日本のみならず世界的に、この5年は激動の時代だった。特にテクノロジーの進化によって、現場レヴェルでもさまざまな変化が起きている。多くのDJが音源をデータ化しPCを導入したプレイへ移行した。4年前までほぼアナログでプレイしていたDJ BAKUも現在はPCを取り入れている。日本や海外を飛び回りダンスフロアを熱狂させるクラブDJであると同時に、 ターンテーブリストであり、ヒップホップ・プロデューサーであるDJ BAKUにとって、デジタルとアナログの融合は挑戦すべきテーマとなった。

 

10年以上、さまざまな音楽的チャンレンジを試みてきたDJ BAKUが満を持して発表する本作『JapOneEra』のテーマは原点回帰だ。4000枚のアナログから厳選した膨大な量のサンプリング・ソースを激しくコラージュしたファースト・ソロ・アルバム『SPINHEDDZ』(2006年)は、10年越しの、DJシャドウ『Endtroducing』(1996年)への日本からの回答だった。その後、国内の一流のラッパー12人と制作したコンピレーション『THE 12 JAPS』の制作や、ロックへの独自のアプローチを試みたDJ BAKU HYBRID DHARMA BANDの活動、その他多くの異種格闘技戦を経て、現在に至っている。

 

この5年でダブステップは世界中のダンスフロアを席巻し、多くのサブジャンルを生み出した。DJ BAKUは、ダブステップをはじめ、ブローステップやドラムステップ、UKファンキーといったサブジャンルにも貪欲にアプローチしてきた。ダンスフロアの温度とともに上昇するブレイクビーツ、ベース・ミュージックもDJ BAKUのプレイの重要な要素であり続けた。

 

『JapOneEra』にはここ数年のDJ BAKUのダンスフロアでの経験が大きく影響している。ブローステップの爆発力やダブステップのビートとベースが本作の一つの要となっているが、制作にあたり、DJ BAKUが長年蒐集してきたレコード、CD、データからサンプリング・ソースを厳選し直しているのは、ヒップホップを出自とするDJのプライドだろう。ゲスト陣も面白い。類稀なる音楽センスの持ち主であり、ソウルフルな旋律を奏でる才能を持つマルチ・プレイヤー、mabanuaの存在が本作に親しみやすいポップスの要素を与えている。mabanuaと制作した表題曲「JapOneEra」でDJ BAKUははじめて“ラヴ・ソング”を作っている。その一方でファンキーなロックンロール・バンド、N’夙川BOYSが若さ漲るパワーを注入している。ポスト・ロック・バンド、マイスパレードのメンバーでもあるシンガー・ソングライターのCarolineやラッパーのShing02の参加も見逃せない。

 

『JapOneEra』はひとまず、90年代後半のケミカル・ブラザーズの再解釈を00年代後半以降の世界的なダンス・カルチャーの熱狂のなかで試みたようなダンス・ミュージックであると言える。あるいは、アメリカのブローステップに代表されるレイヴ・カルチャーへの日本からの回答と言えるかもしれない。そしてここで重要なのは、テクノロジーの進化による制作環境の変化の中で模索を続けながら、ヒップホップDJ/ターンテーブリストとしてキャリアをスタートさせたDJ BAKUがその原点にいまいちど向き合った上で制作した、2013年のダンス・ミュージックであるということだ。